教員から
研究室で有意義な時間を過ごし,自己を成長させて欲しいと思います.その一助となれるよう,教員としてしっかりとサポートしていきたいと考えます.
1.学問を究める
大学に入り,様々な学問を学んできたことと思いますが,研究室では一つの学問を究めてください.可能なら2つ以上でも良いと思います.社会人になって,通勤電車の中や休日などの空いた時間では習得することが困難な学問を究めて,一生の宝を獲得して欲しいと思います.
2.見識を広げる
"異文化を知る" - これから様々な文化の違いを経験しながら人生を歩んでいくことになると思いますが,研究生活を通して「世代による文化の違い」,「国による文化の違い」などについて見識を深められたら,今後の人生が味わい深いものになっていくはずです.先輩や後輩,教員,それから研究会などで出会う様々な人と積極的に交流しましょう.しっかりと研究を完成させて,国際会議で発表する機会を狙ってください.「日本の常識が世界の非常識」を体感できると思います.個人の考え方は様々ですので,国だけで判断できないことが多いことにも気付きます.育ってきた環境や時代背景が違えば,当然,考え方も違ってきます.その違いが分かってないと意思疎通が巧くいかなくなるわけですが,違いに気付くと:-) 自分の文化・価値観だけでコミュニケーションをとろうとすれば「兎角に住みにくい」世の中です.様々な文化に触れ,柔軟に受け入れることで「少しは住みやすい」世の中になるように思います.課外活動も良いでしょう.本業の研究がおろそかにならないよう,ほどほどに...
"視野を広く" - 専門を深く掘り下げるとともに,その周辺についてのリサーチ,あるいは,そこから遠い分野であっても興味を広げて勉強すると楽しくなってきます.数理と創造力を活かすことで,分野横断的な大きな発見につながるかもしれません.
3.世界を極める
トップカンファレンス (flagship conferences) は,その分野の研究者が一堂に集うところ,言ってみればワールドカップ.普段は自分とほど遠い存在に感じられる権威の先生,百科事典のように分厚い本を著した著名な研究者も参加します.そのような著名人がポスター発表していることも稀ではありませんので,直接,会話できる千載一遇のチャンスに巡り会うかもしれません.日本代表としてトップカンファレンスで研究発表すると「世界の最前線を走るトップランナーの仲間入りができた」という喜びを感じられるはずです.興味のある人は,世界の頂点を一緒に目指しましょう.発表した学生の声はこちら.
歓迎する学生像
- 研究や国際会議発表などを通して,自分を成長させたい人
- 信号処理・機械学習など,数理工学の理論を突き詰めて研究したい人
- 最新の理論を工学の問題に応用して新しい技術を創造したい人
- 国際的なコラボレーション・外部機関との共同研究にも興味がある人(共同研究先の例:東工大・理研・新潟大学・ドイツ:Fraunhofer Heinrich Hertz研究所,ベルリン工科大学,ミュンヘン工科大学・フランス:ニース・ソフィア・アンティポリス大学・韓国:KAIST)